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こども記者「秋吉」を取材 笑顔生む 福井の焼き鳥

掲載日:2019年12月08日
職人の手ほどきで焼き鳥の串を刺し、出来栄えを見せ合うこども記者=11月23日、福井市下河北町の秋吉グループ本部(東村淳吾撮影)

 福井新聞「こども記者」5人は11月23日、県内27店舗(てんぽ)を含む全国110店舗を運営する焼き鳥チェーン店「やきとりの名門 秋吉」を取材した。愛情(あいじょう)を込(こ)めた伝統(でんとう)の「おふくろの味」を守り続ける作業の大変さを知り、串刺(くしざ)し体験を通して改めて多くの人に愛される秋吉のおいしさをかみしめ、笑顔を見せた。(山口晶永)【「こどもタイムズ」に関連記事】

 取材で訪(おとず)れた秋吉グループ本部(福井市下河北(しもこぎた)町)は2013年に移転新築(いてんしんちく)された。敷地(しきち)の面積はサンドーム福井と同じくらい。
 社長室長の渡辺文教さんが案内役を務(つと)めてくれた。工場にはクリーンルームがあり、室温を15度に保(たも)ち品質(ひんしつ)管理を徹底(てってい)。材料をカットしたり、ラッピングしたりする部屋に分かれ、環境(かんきょう)に配慮(はいりょ)した排水処理施設(はいすいしょりしせつ)もある。渡辺さんは「最新の設備(せつび)で安心安全を保ち、効率(こうりつ)よく仕事ができるレイアウトになっています」
 続いて、焼き鳥串を作る工場を見学した。ガラス越(ご)しには黙々(もくもく)と肉を串に刺(さ)す姿(すがた)。常時(じょうじ)100人以上が働き、1日平均(へいきん)20~25万本を作っている。現場の職人(しょくにん)はすべて女性(じょせい)で、手先が器用で根気があるからという。一本一本の手作業は骨(ほね)の折れる仕事。職人の真心が、秋吉の伝統(でんとう)の味を支(ささ)えていると教えてもらった。
   ■   ■   ■
 いよいよ串刺しの体験。新商品の開発や研修(けんしゅう)を行う、店と同じつくりの部屋で出迎(でむか)えてくれたのは専務(せんむ)の島川勝典さんと、串刺し歴20年の広山三矢子さん。「若(わか)どりは重さ18グラム、ねぎまは20~21グラム。長さは7センチ」。さあ、挑戦(ちょうせん)だ。
 記者たちは見よう見まねでやってみるも、弾力のある肉が思うように刺さらない…。苦戦する様子に、広山さんは「縫(ぬ)い込(こ)む感覚で」とアドバイス。はかりに串を載(の)せて重さがニアピンだと「よっしゃ」の声が上がった。ねぎまは速い人で1時間に240本をこなすという。記者たちは30分ほどかけて各5本を仕上げた。まずまずの出来栄えだ。「超難(むずか)しい。神経(しんけい)を使うし、結構(けっこう)力がいります」
 いよいよ実食。すると「いらっしゃいませ社長」と威勢(いせい)の良い声が飛び“秋吉モード”に。焼き場を担当してくれた営業本部長の木下一也さんは「串の種類で焼き方を変えています。おいしさのポイントは、ひたすら心を込めることです」。スタッフには定期的に試験を実施(じっし)し、調理技術のスキルアップに努めているという。
 「串はばっちりで、おいしいよ」と木下さん。記者たちは、がぶりとほおばり「やっぱりうまい」「幸せ~」と満面の笑みを浮かべた。ちなみに、秋吉の「消えるような甘(あま)み」を醸(かも)し出すタレは門外不出。社内でも数人しか材料や作り方を知らないそうだ。

谷﨑社長に聞く 

危機感持って 日々努力

 わずか4坪(つぼ)の小さな店から始まった秋吉。創業(そうぎょう)者・故島川丈男さんの志を受け継ぎ、本物志向(しこう)の焼き鳥店として全国展開し、ことしで創業60年の節目を迎(むか)えた。こども記者が、5代目の谷﨑義雄社長にインタビューした。
 Q 人気のメニューは?
 A 北陸3県では、純(じゅん)けいが断(だん)トツ。噛(か)むほどに味が出ると都市部でも受け入れられ、全体的に伸(の)びています。
 Q 創業から変わらないメニューはありますか。
 A 純けいとしろですね。近年では、おにぎりやポテトなどファミリー向けのサイドメニューを増やしています。
 Q お客さんを「社長」と呼(よ)ぶ理由は。
 A 社長じゃないって怒(おこ)られることはあります(笑)。お客さまには、お金を出して焼き鳥を食べてもらっています。対価(たいか)の証(あか)しとしてお代をいただいているわけです。お客さまのおかげで仕事ができる。感謝(かんしゃ)の気持ちです。
 Q 増(ふ)える外国人客にどうPRしたいですか。
 A 都会のある店では1日40~50人が来店し、英語や中国語のメニューを提供(ていきょう)するなどして対応(たいおう)しています。SNSの時代で、お客さま同士で秋吉を発信してくれていて、大勢の外国人の来店につながっています。
 Q 今後の目標は。
 A 串刺(くしざ)しは機械では絶対(ぜったい)に無理で、労力のいる大変な仕事です。店を増やすと無理が生じるので、今ある店をより一層充実(いっそうじゅうじつ)させていくスタンス。お客さまは来ないのが当たり前だと思っています。危機感(ききかん)を持ち、足元を見つめながら日々努力していきます。

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