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こども記者の記事

福井のかまぼこ老舗工場へ おいしさの秘密、体感

掲載日:2018年06月24日
かまぼこができあがっていく様子を見学する記者たち=16日、福井市高柳1丁目の安田蒲鉾(東村淳悟撮影)


 食卓(しょくたく)でおなじみのかまぼこやちくわ。かみしめると口に広がるうま味や弾力(だんりょく)はどのようにして生まれているんだろう。福井新聞の「こども記者」6人が、福井市の老舗(しにせ)かまぼこ工場「安田蒲鉾(かまぼこ)」を訪(おとず)れ、商品作りの現場に密着(みっちゃく)した。(宇野和宏)

 「かまぼこ工場は朝3時から動いているんですよ」。記者たちを笑顔で出迎(でむか)えてくれたのは安田泰三(たいぞう)社長(70)。この会社では、原料にスケトウダラやミナミダラ、イトヨリダイといった魚のすり身を使っている。カチンカチンに冷凍(れいとう)された状態で工場に届(とど)くすり身を溶(と)かすところから一日は始まる。
 午前9時ごろ、工場内に入った記者たちがまず見学したのは練りの工程。溶(と)かして軟(やわ)らかくなったすり身約80キロをミキサーに入れ、塩や砂糖(さとう)などの調味料と一緒(いっしょ)に混ぜ合わせていた。塩を加えることで、魚肉のタンパク質がネバネバになり、これを加熱することで弾力(だんりょく)が生まれるそうだ。
 ミキサーの中を真空にするのもポイント。「空気を抜(ぬ)くことで、中の温度が上がるのを防ぎます。すり身は熱くなりすぎると固まり、弾力(だんりょく)が失われてしまいます」と安田社長が教えてくれた。
 しばらくすると、とろ~りとしたすり身がミキサーの下から出てきた。これが、かまぼこ、ちくわ、ゴボウ天、はんぺんなど各製造ラインに送られる。かまぼこのラインでは1本の長い棒(ぼう)のようになったすり身を、機械の包丁が製品のサイズごとに切断。板も一緒(いっしょ)に切るのかと思ったら、板はあらかじめ寸法(すんぽう)通りにカットされているそうだ。
 包装(ほうそう)して種類ごとに仕分けられた商品は、その日のうちに各スーパーの配送センターに届(とど)けられ、翌朝(よくあさ)に店頭に並(なら)ぶ。「お客さんに新鮮(しんせん)でおいしいものを食べてもらうため朝早くから作業しているんです」と安田社長。商品作りのこだわりを聞き、こども記者たちは感心した様子だった。
 この後、工場隣(となり)の「かまぼこ道場」で、かまぼこ作りに挑戦(ちょうせん)。平たい包丁を使い、魚のすり身を木の板の上に載(の)せていくが、なかなかきれいな半円形にならない。「機械だと2秒で1本のかまぼこができるけれど、昔はこうやって手作業で1本1本作っていたんですよ」と安田社長が手本を見せてくれた。
 竹の棒(ぼう)にすり身を巻(ま)いて焼いた「蒲(がま)の穂(ほ)(ちくわ)」、すり身を絞(しぼ)り機でお湯の中に押(お)し出し、さっとゆでた「魚(うお)そうめん」を試食した記者たちは「おいしい!」「魚の味が口の中に広がる」と笑顔を見せていた。
 かまぼこやちくわなど魚の練り商品は、中国や欧州(おうしゅう)で消費が増えており、安田蒲鉾(かまぼこ)の「かまぼこ道場」には近年、毎週のように香港(ほんこん)や台湾(たいわん)からツアー客が訪(おとず)れるという。安田社長は「福井のおいしいかまぼこをこれからも地元、全国、海外に発信していきたいですね」と話していた。

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