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こども記者の記事

空の安全守る思い 実感

掲載日:2016年04月24日
整備士(左)から飛行機や空港の説明を受けるこども記者たち=5日、石川県小松市の小松空港(杉本哲大撮影)

福井の空の玄関(げんかん)口、小松空港(石川県)。毎日、多くの飛行機が国内外に飛び立っている。今回の福井新聞「こども記者」活動は小松空港を訪(おとず)れ、日本航空(JAL)のパイロットや整備士に密着(みっちゃく)。乗客が安心して空の旅を楽しめるよう、多くの人が協力して安全を支えている現場を取材した。(宇野和宏)【こどもタイムズに関連記事】

 「でっかーい」。小松空港の駐機場(ちゅうきじょう)に降(お)りたった記者たちの目の前には全長39・5メートルの「ボーイング737―800」。間近で見ると迫力満点だ。JAL小松空港整備事業所の整備士、矢山圭一(ややまけいいち)さん(47)と板原毅洋(いたはらたけひろ)さん(46)が案内してくれた。
 整備士は、いわば飛行機のドクター。エンジンや機体、コンピューターに問題がないかを検査し、乗客の命を守る仕事だ。小さなミスが大事故につながる可能性もある。作業は緊張(きんちょう)の連続だ。
 この日は、午前10時半に小松に到着(とうちゃく)し、同11時25分に羽田に向けて出発する飛行機の点検作業を取材。整備士らスタッフはこの間にすべての点検や機内清掃(せいそう)を終えなければならない。「1便で数分の遅(おく)れでも、積もり積もれば大きな時間になる。スピード勝負です」と板原さん。
 飛行機の到着後、整備士がまず最初に行うのが機体の外回りの点検。鳥や物がぶつかり、壊れていないか確認(かくにん)する。「30年の整備士人生で鳥の羽や血を見たのは5~6回」(矢山さん)というが、一つ一つの基本作業を丁寧(ていねい)に行うことが大事だという。
 オイルが漏(も)れていれば、においで分かることもあるし、エンジンからおかしな音がすれば内部のボルトが折れているかもしれない。「マニュアルにしたがって点検するだけでなく、五感を研ぎ澄(す)まし、機体の異変(いへん)を察知できて、はじめて一人前」と矢山さんが教えてくれた。
 記者たちは特別にコックピットに入り、操縦(そうじゅう)席に座(すわ)らせてもらった。飛行機好きの中川月(つき)記者(高浜中1年)は興奮(こうふん)気味で「ギアはこれでしょ」などと次々と計器の名前を言い当て、同行してくれたパイロット、金子幸市さん(47)=福井市出身=を驚(おどろ)かせていた。
 旭健杜(あさひけんと)記者(大東中3年)は「冬に翼(つばさ)に雪が積もったときはどうやって除雪(じょせつ)しているんですか」と積極的に質問。板原さんが「除雪車から特殊(とくしゅ)な液体を噴(ふ)きかけて雪を溶(と)かします。雪がサラサラな北海道では風で雪を飛ばすんですよ」と説明してくれた。
 駐機場では、こども記者たちが「ご搭乗(とうじょう)ありがとうございます」と書かれた横断幕を持って、羽田に飛び立つ飛行機を見送った。整備士と一緒に無事に離陸を見届けた表情はどこか誇らしげだった。
 午後は空港事務所内で、出発前の機長と副操縦士が、刻々(こくこく)と変わる気流や天気の予測図をパソコンで見ながら飛行ルートを打ち合わせする「ブリーフィング」を取材。谷口舞記者(北日野小5年)は「飛行機が揺(ゆ)れないよう、最新情報を調べる真剣(しんけん)な姿(すがた)が印象に残った」という。
 こども記者たちは、空港内にある福井県のアンテナショップを見学。国内線到着ゲートの正面では、動く恐竜(きょうりゅう)のモニュメントを見つけて、福井の空の玄関口であることを実感した様子だった。
 JAL北陸支店の伊東芳隆(いとうよしたか)支店長(51)は「インターネットなどで事前に座席(ざせき)予約しておけば、カウンターに寄らなくても大丈夫」と、以前に比べ、スピーディーに搭乗(とうじょう)できる点を強調。東京などへの移動手段(しゅだん)として、福井の人に飛行機を身近に感じてほしいと呼びかけていた。

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