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こども記者の記事

芸術って奥が深い!! こども記者8人、日展作家に突撃取材

掲載日:2012年07月04日

 リアルな油絵、迫力(はくりょく)満点の彫刻(ちょうこく)、不思議な形の工芸美術…。福井(ふくい)新聞こども記者の8人はただいま、福井市の県立美術館(びじゅつかん)で開催(かいさい)中の日本最大の総合(そうごう)美術展(てん)「日展(にってん)」福井展を突撃(とつげき)取材の真っ最中。日展って何だろう? 作家さんはどんな気持ちで作品を作っているの? 頭の中は素朴(そぼく)な疑問(ぎもん)でいっぱい。学芸員や作家さんからたっぷり話を聞いて、子どもたちならではの視点(してん)で日展をリポートしてくれたよ!!

 「日展は▽日本画▽洋画▽彫刻▽工芸美術▽書―の5部門があるんです」。県立美術館学芸員の野田訓生さんが、会場を案内しながらやさしく教えてくれた。「いろんな食べ物を楽しめるバイキングみたいな展覧(てんらん)会なんですよ」とも。なるほど、バイキングかあ…。野田さんのナイスな例えにみんな納得(なっとく)、納得。
 日展は全国から応募(おうぼ)があった中から、審査(しんさ)で選ばれた作品だけを展示(てんじ)する。こういう形を「公募展(こうぼてん)」って呼(よ)ぶそうだ。ここで野田さんが記者に逆質問(ぎゃくしつもん)。「日展への応募数はどれくらいあると思いますか?」。記者がすかさず「2万点ぐらい?」。う~ん惜(お)しい!! 昨年は何と約1万4千点の応募があったんだって。そのうち東京本展で約3千点、福井展ではさらに選びに選び抜(ぬ)いた約300点を展示しているんだ。
 日展は約100年前、西洋の文化を積極的に取り入れていた明治時代に始まった。西洋に追いつけ追い越(こ)せという風潮(ふうちょう)の中、「芸術の水準(すいじゅん)を高めて、日本人の心を豊(ゆた)かにする目的で開かれるようになったんですよ」と野田さんは話していたよ。

  ★  ★  ★

 日展の歴史や概要(がいよう)を学んだ後は、いよいよ作家さんにインタビュー。日本画・洋画は加藤進さん、書は南部圀順さん、彫刻は藤沢祐子さん、工芸美術は北川美千代さん。いずれも各部門で活躍(かつやく)する本県関係の作家さんばかり。こども記者が取材してまとめた記事は、左右のコーナーに掲載(けいさい)したから、みんな読んでね!!





千枚も練習する

社北小5年 中山 桃花記者

 南部先生に取材をして、びっくりしたことがあります。それは、若いころには1000枚ほど練習し、今でも100枚ぐらい字を書いているということです。わたしは、学校で3枚ほどしか練習しません。だから、これからはいっしょうけんめいがんばりたいです。
 南部先生は書を60年も続けていると聞き、すごいと思いました。「苦しいことばかりで、もうやめようと思ったことが何度もあったけど、最近ようやく、これはいいかなと思える字を書けるようになりました」。この言葉が一番印象に残っています。自分らしさを大事にこつこつ努力することの大切さを学びました。
 日展の作品を見て面白いと思ったのは、半紙だけでなく、きれにも字を書いていたことです。いろんな表現があることを知って感動しました。

自分らしい字でいい

社北小5年 大谷 優実記者

 わたしは、南部先生が小学1年生の時から習字を習い始め、最初はいやいやだったことを知ってびっくりしました。わたしも書道を習っていますが、上手に書くことができません。でも、南部先生は「洋服のように、字にも人それぞれ好みがあります。上手、下手とかではなく、自分らしい字がいいんですよ」と教えてくれました。この言葉が今も心に残っています。わたしは「自分らしく、いっしょうけんめい書こう」と思いました。
 筆の毛のしつによって、なめらかさや、するどさを出せるのがすごいと思いました。例えば馬の毛だとかたく、するどい字が書けます。羊毛の筆を使った南部先生の字ははく力があり、かっこいいなと思いました。わたしもいろんな筆を使い、字をたくさん書きたいです。



工芸美術

編みやすいけど、かたい

福井大附属小4年 高橋 輝記者

 「何さいから作り始めたのですか?」ときいたら、北川さんは「30さいの時です」と言っていました。北川さんの作品はとうで、すごく大きくて2メートルくらいでした。とうは、やわらくて、あみやすいといっていましたが、じっさいはかたかったです。
 作品のデザインは、テレビを見ていたり、石を見たときなどにひらめいたりするそうです。とうは、マレーシアやインドネシアからゆ入しているようです。
 工げいには、ガラスや、うるし、やきもの、とう、そめものなどの種類があります。やきものは、くもったかんじで、ガラス工げい品は、すかっとしたかんじです。ろうけつぞめは、ろうをぬって、そめるのくりかえしなんだそうです。うるしは、家にあるものよりざらざらしていました。

色は洋服と同じ染料

上庄小5年 土蔵 有理記者

 「一つの作品を作るのに、どのくらいかかるのですか?」と質問しました。北川さんは「2カ月くらいはかかります」と答えてくださいました。
 「どのような作品にするのかは、思いつきでひらめくのですか? それとも事前に考えているのですか?」と質問しました。思いつきのときもあるし、入念に考えるときもあるそうです。「(籐(とう)を)そめるときは何を使うんですか?」と聞くと、洋服と同じせんりょうを使ったりしてそめる、と教えてくださいました。
 芸術の道に進もうとしたきっかけを聞きました。最初は(人形などを)作っていたけど、自由に作れるようになったので、自分の思いを込めた作品をつくりたい、と思ったそうです。北川さんの作品を見ると、人の手であんな風にあめるんだなと思いました。



日本画・洋画

描きたい絵を描く

河合小4年 竹内 陽香記者

 絵を上手にかくこつを聞きました。自分のかきたい絵をかく、自分らしい絵をかく、ことだそうです。そして、作品を見る人に伝えたいことは、いろんな工夫を見てほしい、作家がどうしてこの絵をかいたか考えてほしい、ということでした。
 加藤先生は小さいころから絵が好きだったのか気になり、聞きました。わたしも絵が好きなので、大きくなったらすごい絵をかけるかなと思ったからです。加藤先生は、お父さんが図工のせんせいだったので、美じゅつにはきょう味があったそうです。
 わたしも、おじいちゃんがとても絵が好きなのでそれがにたのかなと思いました。先生が「絵画はすばらしいし、やりがいがあるから、つづけてね」と言っていたので、わたしは絵が好きなままでいようと思いました。

気持ちを表現している

武生一中3年 大友 春奈記者

 絵を描くとき、加藤先生は「初めに小さい下絵を何枚も描いて研究してから、大きい画面に描きます」と話していました。大きい画面に直接描くと思っていましたが、絵を描くためには準備が大切だと分かりました。
 日本画も洋画も、絵の具を厚くぬったり薄くぬったり、一度色をぬってから洗うなど、いろいろな技法を使って工夫がされていました。日本画には岩絵の具が使われます。200種類以上の色があり、さらに混ぜたりして作家が使いたい色を作っているそうです。
 上手な絵とは、見たまま本物らしく描いた作品のほかに、気持ちがうまく表現できている作品のことをいうそうです。気持ちを表現することはとても大切なことだと分かりました。作品を鑑賞する際には、作家の気持ちを考えたいと思います。



彫 刻

つくる場所が大変

中郷小4年 小川 紘実記者

 今日は、ちょうこく家のふじさわさんの話をききました。
 300年まえから400年まえの、外国のちょうこくのことを教えてもらいました。作品は土をぺたぺたはって、ざらざらしているように見せたりしています。つくる期間は、2カ月から4カ月といがいと短かったことにおどろきました。
 心にのこったことは、作品のアイデアの所です。ちょうこくは好きなテーマを決めて、モデルやモデルさんの絵を見たりして、つくっているとおしえてもらいました。
 作品は大きくて重いので、部屋の中ではつくれないそうです。つくる場所をさがすのがたいへんです。ふじさわさんは「ちょうこくを見るときは、すきな作品をさがしてね」といっていたので、これからはそうしようと思いました。

モデルやイメージでつくる

宝永小5年 五井 麻由里記者

 今日は、ちょうこく家のふじさわ先生に話をききました。
 一番驚いたことは、作っている期間が2カ月から4カ月と、私がそうぞうしていたより短かったことです。
 次に印象にのこったことは、作品のアイデアについてです。せん用のモデルさんを見たり、イメージで作ったりするということにびっくりしました。
 三つ目は、はだかのちょうこくが多い理由です。「ビーナス」という、はだかで美しい人がモチーフになった外国の作品が、さこくが終わって日本にたくさんきたから、当時の日本のちょうこくかの人たちはがんばって、はだかの女の人のどうぞうを作ったそうです。その人のきれいなところが分かるようにつくっている、と教えてもらえてよかったです。

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